第155章 再会と再熱
"コトッ…コトッ……"
一度ワインをしまい、
診察台にコーヒーカップを置くと
私と女性は向き合います。
?
「私はすみれと申します。
…3ヶ月前に先生と貴女にお世話になりました。
あの時はきちんとお礼も言わず
申し訳ございませんでした。」
すみれさんの目が真っ赤です。
おそらくここに来るまでも
沢山泣いてきたのでしょう。
「すみれさんとおっしゃるのですね。
お名前が聞けて嬉しいです。
先生ってばああみえて個人情報を助手だった私にも
教えてくれなくて分からなかったんですよ(*´ω`*)」
すみれ
「そうですか…
先生はお優しいから……」
(すみれさん…)
すみれさんの手元がソワソワしています。
本当はきっとこんな前置きなんて
早々に切り上げて本題に行きたいのでしょう。
(ここは私がストレートに聞いた方が良いかも…)
「みちるの事で来られたのではないですか?
どうぞ遠慮なさらずお話をしてください。」
すみれ
「!!」
どうやら図星のようでした。
私の発言に驚いたすみれさんは
目を大きく見開きソワソワがおさまりました。
すみれ
「………あの………」
「はい。」
すみれ
「みちる…ちゃんは元気にしていますか……」
「はい、元気にしていますよ(*´∀`*)」
すみれ
「そうですか!…良かったぁ………」
すみれさんは安堵したように
ふくよかな胸に手を添えます。