第19章 後期
それに驚いた...
というより"言葉"に反応して立ち止まりました。
(18歳の子供...)
確かに私は18歳です。
けれど私なりに悟さんが居なかった8ヶ月を
自分なりに懸命に頑張ってきたと思ってました。
散歩だって約束通り30分と短いながらも
雨の日も雪の日も休まず歩いてきたし、
何より...悟さんが居ない...
ひとりぼっちの孤独を乗り越えてきたのに...
少し私が怒ったからと言って子供だと
言われてしまったのがショックだったからです。
"タッタッタッタ...."
背後から星野さんが
私に向かって走り寄ってくる音がします。
「.......」
ちょうどその時、
前方から空車のタクシーが
来るのに気がついたので私は手を挙げ
タクシーを止めました。