第141章 赤さん
五条悟
「確かに沖縄のあの自宅周辺は
特に人口が少ないから目立つね☝️
でも…それは此処も似たようなもんでしょ?
人目からは絶対に逃げられない。
人の口に戸はたてられない。
つまり僕が言いたいのは…」
「何処にいても
きっとみちるは奇妙なものを見る目で見られるし
噂になる。良くないことも言われる…」
私は、
お腹いっぱいになって
眠っているみちるを見ながら言いました。
五条悟
「そう、それね。
それならどちらが良いか?って天秤にかければ
当然大自然でのびのび暮らせる場所が良いでしょ?」
それを聞いた闇医者は、
なにやら机の引き出しから1枚の
赤ちゃんの写真を出し見つめます。
闇医者
「…心配なんだよ。
俺はこんな仕事をしているから
あんたらのように"あいのこ"を育てはじめた
夫婦を何人も見てきたよ。
だかな…1人も無事に育ってないんだ…
世間からの冷たい目に晒されて
結局…自ら手にかけて殺してる。」
闇医者はとても暗い表情になり
眠っているみちるを見つめます。
闇医者
「…白目が黒いのは
あいのこには強く出やすい特徴のひとつ。
ただ人間の母乳を乳飲み子のうちに
飲ませ続ければ"人間の身体"に偏りやすいから
80%は2歳までには白目になるぞ。
2歳までの我慢と言えばそうだが…
それまで待てないのなら黒目の部分に
白いインクを注射をすればカモフラージュにはなる。
せめて沖縄に連れ出すなら、
それくらいさせて欲しい。」
闇医者は悟さんに強く懇願します。
(目に白いインク……)
考えただけで恐ろしいです。