第135章 何を考えているのか分からない
これは悟さんから毎月生活費として渡されたお金の
残りを守の為に貯めたものです。
(守……)
"ポタッ……ポタッ………"
守の気持ちを考えたら
私の瞳から次々と涙の粒が溢れ落ちます。
冥冥
「私に金を積めば何でもするということを
どこで知ったのかわからないが、
使用人を通して私に連絡をしてきたよ。
そして…
"おかあーをつれてきてください!"っと言ってきた。
まあ金が貰えるなら私はなんだってするからねぇ
坊やからの依頼を受けたのさ。
ただ、わたしとしたことが…
うっかり暗証番号を聞くのを忘れてしまってね
さんを連れ去る前に
暗証番号を聞いておきたいのだよ。
さあ教えておくれ。」
(暗証番号を!??
そっか…分からないと下ろせないもの……
じゃなくて!!💦)
「冥冥さんごめんなさい!」
冥冥
「ん?」
ごめんなさいと謝った私を
冥冥さんは不思議そうに見ます。
「…離婚しているので、
暗証番号は勝手に教えられません…
それに…」
冥冥
「…それに?なんだい?」