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五 条 の タ ネ .
第123章 よく眠る子
するとお部屋の中の全貌がクリアに見えました。
「わぁ〜」
壁は土壁だし、
畳は古いし、
窓という窓を覆っている障子は穴だらけだけど、
昔ながらのしっかりとした台所に、
六畳間が2つ…そしてバスとトイレが別々…
私には素敵すぎる物件で、
ちづるを抱いたまま靴を脱いで家の中に入ると
さっそく部屋の中央に大の字で仰向けで寝転がりました。
「今日から此処が私の家…」
胸の上でスヤスヤ眠るちづるの頭を撫でながら、
私は喜びの溜息を1つ吐いた。
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