第120章 思惑
更に翌日。
"ピッ"
朝の9:00過ぎ、
病室に事務の方が紙袋を手にやってきました。
事務
「さんよね。
これは院長から頼まれた支給品です。」
乱暴に事務の方は紙袋をサイドテーブルに置きました。
「ありがとうございます…」
実は看護師さんもこんな感じで、
私に対する風当たりが強いのです。
その理由はなんとなく分かっています。
高級な個室をお金も払わず、
占領しているからです。
(…本当に申し訳ないわ…)
事務
「このお部屋、1泊20000円なの。
大きな損失よね。」
そう吐き捨てるように言うと、
早々と帰られました。
「私は…みんなに嫌われてしまうのね…」