第118章 守、本気出す
悟様が驚かれるのも無理はありませんが、
様が私を旦那だと思っている以上
私はなんと言われようと、
様をバックアップする所存です。
【病室の廊下にて】
五条悟
「玉木、ちゃんのアレはなに!?
もしかしてなんか吹き込んだ?」
いったん廊下に出た私達は、
少しだけ言い合いになっています。
玉木
「いえ。なんにも...
目覚めたらあの状況で。
私もどうなっているのか分からないのです。」
五条悟
「分からないって...冗談でしょ?
なに、まだのこと諦めてなかったわけ?
やっぱりあの時に殺しておくべきだったよ。」
悟様は声を絞り、
腹の底から湧き上がるであろう
重たい声で私にそう仰いました。
乙骨
「先生、落ち着いてください。
さんの症状は
ヒルに吸血された時に起こる副作用です。」
どうやら頭花さんと守さんは、
先に自宅に戻ったようですが
乙骨さんは悟様と病院に戻ってきたようです。
五条悟
「ん?ヒルによって?
優太説明ー。」
乙骨
「ヒル飼いが言っていました。
ヒルは呪いや厄を吸い取りますが、
まれに"嫌な記憶"も吸い取ってくれると...
そして同時に"本人が望む幸せな記憶"を作り出し
置き土産として残していくそうです。
つまり…それは……」
玉木
「そんなこと…」
(私と夫婦で居るのが幸せと…
それがさんが望むこと?
あんなに酷いことをしたと言うのに。)
五条悟
「その言い方だとさ
ちゃんが
僕を嫌っていた...ってことになるけどー!?」
乙骨
「(⌒-⌒; )」