第116章 特級の男、腹貸しの嫁
居間に来てみると...
守
「とう。だいじょーぶぅー?」
「!!」
頭花さんがスマホを持ちながら、
床に両膝をつけ泣いていました。
そんな頭花さんの頭を守は一生懸命撫でています。
「と、頭花さんどうしたんですか!?💦」
私はすぐさま頭花さんの側に行き、
背中に手を添えます。
「守、あとはお母さんに任せて、
向こうのお部屋で遊べんでおいで(*´-`)」
守を不安にさせたくなくて、
少し頭花さんから離すことにしました。
守
「とう、どうしたのー?」
守は不思議そうに首を傾げながら
聞いてきました。
(うーん、どうしたんだろう……
私も分からない💦)
「きっと、ご飯食べ過ぎちゃって
お腹が痛くなっちゃったんだと思うわ。
でもね?大丈夫よ!
お母さんが魔法をかけたら直ぐに治っちゃうから!」
守
「えー!ホントー??」
「本当よ。
でも…その魔法は誰かに見られたらいけないの。
だから守。暫くは向こうのお部屋にいて、
絶対に覗いてはだめよ?」
守
「わかった!みないー!」
「ありがとうね守。」
守
「うん!」
守は隣の部屋に絵本などを持って、
移動していきました。
「…頭花さん。
守、隣のお部屋に行きました。
いったい何があったんですか?」
"ポンポンッ"
ソフトタッチで頭花さんの背中を摩り続ける私。
男性の涙への対応がわからず、
これくらいしか出来ない自分がとても歯痒いです。