第114章 Wthout Rika .
宿儺
「おー、よしよし。
可哀想にのぉー、あと2ヵ月の命と知れば
泣きたくもなるさね。」
宿儺さんらしくなく、
私の頭を一生懸命撫でて慰めます。
まるでその手つきは悟さんと似ていて
私の好きな感じです。
(手つきが似てるわ…)
なんだか悟さんの真似といい
正直全てが……嘘くさいです。
きっと何か企んでいるに違いありません。
宿儺
「前に母にあげた簪だが…」
宿儺さんは、
私を抱いたまま話し続けます。
「グスッ…はい…」
宿儺
「あの簪は、
それなりに名のある呪霊が
もっていた"呪具"だった。
呪物ではなく"呪具"だ。
それをこの俺が奪い取り
磨き上げ前世の母の遺体の
魔除けにと墓に入れたのだが…」
(奪い取り磨き上げた…って……)
宿儺
「それと同じ効力がある呪具を
見つけて身につければ、
まあまあ当初の計画通り母は助かるぞ。」
「呪具…そんなもの悟さんが居ない今…
どうやって探せば...(´;Д;`)グスッ」
宿儺
「嘆くな母。
アイツまではいかぬが…優秀な男が1人居るだろ?」
(優秀な……まさか!)
玉木
「やはりそう言う事でしたか。」
「た、玉木さん!?💦」
(いつの間に寝室に入ってきたの!?)