第105章 I'm three years old.
頭花
「ともかくだ!
これは五条悟に報告だ。」
頭花さんは居間に通した進さんを睨みつけると
脅し文句のようにそうおっしゃいました。
「頭花さん、ちょっと待ってください。」
そんな頭花さんを私は止めました。
なぜならあんなに私達に優しくしてくれた
進さんの変わりように私は驚いているからです。
頭花
「なんだよ!うっせーな!!
お前、コイツに赤を流されそうになったんだぞ!」
確かにそうです。
「きちんとお話を聞きましょう。
悟さんに報告するのはその後で十分ですから。」
頭花
「ッ...お前がそう言うなら良いけどよ!」
「ありがとう頭花さん。
ではこれから進さんとお話をしてくるので、
守に朝ごはんを食べさせてくれませんか?
テーブルの上に用意してますから。」
頭花
「ほんと大丈夫かよ。」
「はい。」
進さんは終始下を向いている。
「進さん。
少し浜辺でお話をしませんか?」
禪院進
「...すみません...すみません...
僕は貴女にとんでもないことを...」
進さんは額から汗を流し
まだ震えています。
「私は大丈夫ですよ。
...行きましょう。ね?」
なかなか頭を縦に振らないので
諦めようかと思いましたが、
守が起きてきたタイミングで
進さんは立ち上がり私と一緒に浜辺に行きました。