第99章 見られている
それから数日、
ただひたすらお仕事をしていると...
「いらっ...」
あのぶつかった方が来店されました。
?
「久しぶり。
売ったものは高く売れた?」
「この前は紙袋をありがとうございました。
おかげさまで高く売れまして...」
実際に売ったのはお財布だけど、
きっと厨房にいる蒼さんにも聞こえていそうなので
嘘を吐きました。
?
「へぇー、どれくらいで売れたの?」
やけに突っ込んで聞いてきます。
「そ、そうですね...沢山...です(*´∀`*)」
?
「ふーん。沢山ねぇ〜」
「おっ、お冷をお持ち致しますね。
メニューはこちら....」
?
「戻っておいで。」
"カチャ"
「(´⊙ω⊙`)!!」
(悟さん!?)
男性はおもむろに、
帽子をとってサングラスを外したその姿は
悟さんでした。