第98章 気にも留めない
【1時間後】
ゆっくり歩いて、ようやく着いたのは...
夕焼けに染まった東京ソラマチでした。
頭花
「...今日ここら辺に居るって...
あっ!いた!!!
!見てみ!!!」
頭花さんは"悟さん"を見つけたのか、
指を差して私に居場所を教えてくれました。
私はゆっくりそちらを見ると...
「…(´・ω・`)…」」
悟さんと綺麗な女性が、
親しげに肩を並べ歩いていました。
(悟さん楽しそう...)
いったい私は何を見せられているのでしょう。
胸がチクッと痛みます。
「頭花さん…帰らせてください…」
頭花
「逃げるんじゃねぇーよ!!
お前は五条のこと好きなんだろ!!
いろいろあって血迷っただけじゃねぇーか!!
あんな女...押し退けて五条の横奪えよ!」
「………」
(あの方は腹貸し家さんなのかしら...)
「頭花さん。
あの横にいる女性は腹貸し家さんなんですか?」
頭花
「あ?隣の女??
あー、あれは腹貸し家じゃねぇーよ。
普通の女だな。それがどうした?
早く五条の胸に飛び込めよ。」
(そっか...そうよね。
悟さんが腹貸し家にしか興味がないなんてことないわ。
もう守が居るもの...なんのしがらみもなく
一般人の方との恋愛ができるわ...)
頭花
「あっ!!」
「ん?...あっΣ(・□・;)」
頭花さんが驚いた声をあげたので、
私まで気になってもう一度悟さんを見ると...