第97章 普通の暮らし
喧嘩をしながら15分ほど歩き、
ようやく目的の喫茶店に到着しました。
(悪阻真っ只中だから…香りが強いものは、
避けないと……)
1番奥のゆとりがある席に通されました。
6人座れるようなテーブル席で
喫茶店では珍しいサイズの席です。
マスター
「お飲み物はいかがですか?」
白く長くお手入れがされた
顎髭が印象的なマスターが
私達が席に座り落ちついたのを
見計らい注文を取りに来られました。
頭花
「俺はブラックコーヒーのホットで。」
「えと...ソフトドリンクはありますか?」
マスター
「ございますよ。
オレンジジュース、梅ジュース、紫蘇ジュース
この3種類だけになりますが、
どれも自家製で飲みやすく人気ですよ。」
「梅ジュース(๑>◡<๑)!」
妊娠中の私が生きていられるのは
梅様があるからです。
ここは迷わず...
「梅ジュースでお願いします。」
梅ジュースにしました。
頭花
「珍しいじゃん、
お前紅茶かコーヒーのストレート派だったのに。」
「(´⊙ω⊙`)ビクッ」
(まずいわ。
妊娠だってバレないようにしないと...)
「う、梅には目が無いの...(^_^;)」
頭花
「へぇ。」
どうやら誤魔化せたようですね。
(それにしても、
本当に静かなお店ね。)
お客様が、
私以外に数人座っていますが
皆さんバラバラなので
会話をされている方がいらっしゃいません。
(これはこれで…話し難いですね…💧)