第97章 普通の暮らし
蒼
「大丈夫?顔が真っ青だけど。」
なんとかあの2人が退店するまで
持ち堪えた私は、
厨房の端にあるパイプ椅子に腰をかけました。
「は、はい。なんとか(;´д`)」
吐きっぽい私は、
一度気持ちが悪くなってしまうと
横になりたい派です。
蒼
「もう少しでパートさんが来るから、
今日はもう上がって休みな。」
大変なお昼時なのに、
蒼さんは嫌な顔1つせずに
うどん屋の2階...下宿しているお部屋へ
上がって良いと言ってくださいました。
「すみません...ありがとうございます。」
お言葉に甘えて、
私は仕事を切り上げお店の2階にあがりました。