第93章 実家
玉木さんの消えゆく後ろ姿を見つめていると...
守
「あの男...母の使用人なのだな。
なかなか出来た男ではないか。」
「えっ(๑•ૅㅁ•๑)!?宿儺さん!!?
ちょっと!足から離れてください💦
いつから守と交代していたんですか!?」
まさか宿儺さんになっているとは思わなかった
ので少し驚きました。
"バッ"
守(宿儺)さんは私から離れました。
守
「そうだな...母の父と一緒に、
あの口汚い老人を迎えた時からか...
腹の黒い人間というのは、
どの時代にも居るものだな。」
(貴方の子孫ですよ...
その腹黒さしっかり受け継がれてますぅ(#˘・з・˘)
でも...ううん...気のせいよね?
守に汚い言葉を聞かせたくないから交代したなんて...
ないない宿儺さんに限って...)
「そんなに前からだったんですね( ;´Д`)
もう、誰かに気づかれたら大変なので
私と2人きりの時にだけにしてください。」
守(宿儺)
「ほぅ、また命令か…
気をつけてはやるが"約束"はしないからな。」
「それでも良いんですよ。
宿儺さん、ありがとうございます(*´∀`*)」
"バフッ"
私は守を今は宿儺さんと知りながらも、
抱きしめました。
守
「どうした母。」
「守を…護ってくれて……
きっとお部屋では汚い言葉が
飛び交っていたのですよね。
本当にありがとうございます。」
守(宿儺)
「………」
このなんだか宿儺さんを想う気持ちは、
私なのか...鈴さんの魂の想いなのかは
分かりませんが...
ただ今は宿儺さんを抱きしめていたいと
想うのでした。