第92章 実家に帰省〜隣の席のお姉さん編〜
訳が分からない状態の私の耳に
ルージュ唇を近づけ話し始めました。
女
「私達のような無名な一族の子供が
五条家の"元"に入り込んで生きて行く...
これって素敵な事だと思わない?
実力があっても無名の一族は華の舞台に
いっこうに立てずに朽ちていく運命(さだめ)
そんなの間違ってるのよ。
だから...五条家には恨みはないけど、
こうさせてもらうわ。」
「!!」
ふいに食品偽装...という言葉が私の脳裏を掠めました。
「そんなこと...バレます...
五条家の血を引く赤ちゃんには必ず...」
女
「煩い女だね!!!
そんなの...アンタがどうにかするんだよ!!!」