第90章 都市伝説の男
【AM10:00】
お節の黒豆を奪い合うように食べた私達は、
いつのまにか誰も居なくなった玄関の外に出て
神社に向かう準備をしています。
"ガチャガチャ"
「鍵も閉めたし...
お賽銭も持ったし...」
あの後結局、
大家さんが玄関の鍵を解除したけれど
チェーンもしていて尚且つ私達が"生存"
している事を確認すると玉木さんより
早く戻られたのですが...
私は少し開いたドアから見えた玉木さんの
眼が"結膜炎"なの!?っと心配になるくらい
真っ赤な様子を見て...
"さっき覗いた覗き穴の向こうが真っ赤だった"
原因に気付き悲鳴をあげそうになったのは内緒です。
守
「おかあー!いくーー!!」
「うん、行こう(*´Д`*)」
私は守と手を繋ぐと
片道30分の神社に向かい歩き始めました。