第9章 不信
先生
「妊娠2ヶ月といったところでしょう。
目立った所見もないから今のところは
順調のようです...がただ...」
「ただ...?」
先生のその一言で、
一気に身体中が冷えていく感覚を感じます。
先生
「問診に悪阻が辛いと書かれていたので
そこがとても心配ですね、暫く入院しましょう。」
「え?入院...ですかΣ(・□・;)」
悪阻が辛いと言っても、
我慢できないほどではないし
家では普通に家事ができています。
先生
「五条さんに書いていただいた
問診票に"同居家族無し"と書かれてるので
心配なんですよ。」
「ですが(´・_・`)」
(入院費ってどれくらいかかるんだろう。
悟さんから頂いたお金にはあまり手をつけたく
ないのになぁ...)
看護師
「五条さん。
赤ちゃんの為にも入院しましょう。」
看護師さんが私の肩に手を置く。
(そんなに悪阻って大事なのかしら...
水分も摂れているしご飯も食べれているし...)