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五 条 の タ ネ .
第78章 取り扱い注意
(来た!)
竹林の向こうから、
1人の男性が僕に向かって歩いてきた。
一ノ瀬
「………」
おそらく五条さん...
いや絶対に五条さんだ。
だって...噂に聞いた事がある
白髪に綺麗な瞳まんまだから...
(手が震える...呼吸が早くなる....)
悪い事なんて何一つしていないけど
怖い...僕はとても五条さんが怖い。
鋭い眼光で僕を見つめ、
ただ静かに歩いてくる。
たったそれだけなのに...
(怖い...)
猛獣を前にして、
何も出来ない草食動物のよう...
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