第74章 ハンター
玉木さんが下着姿の私に
ワインを振りかけ山奥に放置してから12時間後...
この世の全ての責苦を受けたような私の姿は...
ダルマのように腫れあがっておりました。
〈ワン!ワンッ!!ワンッ!!!
そんなピクリとも動かない私を発見してくれたのは
山の中のパトロール兼お散歩をしていた
ボーダーコリーのワイズ君と、
その飼い主の一ノ瀬さんでした。
"ガサガサッ..."
ワイズ
「ワンッ!ワンッ!!!」
ボーダーコリーのワイズくんは、
優秀なその嗅覚で私を見つけ駆けつけると
飼い主の一ノ瀬さんに吠えて場所を伝えたそうです。
一ノ瀬
「ワイズどうした!
突然走るなんて珍....
おっ!おいっ!!大丈夫ー!!」