第72章 守と悟さん
長い長い電話で...
なかなか終わりません。
(あれから10分...
そんなに深刻なお電話なのかしら...)
守
「ZZZ....」
守は静かに待っている間に眠たくなってしまったのか、
私の膝の上で眠ってしまいました。
「(・ω・`)」
(今度こそ逢えなくなったら...どうしよう...)
もし何処かに行かれようとするのなら、
全力でお止めした方が良いのかと
私は考え始めました。
すると...
五条悟
「玉木、此処で車止めて。」
←機嫌が悪いのかテンション低め
玉木
「はい、承知致しました。」
まだまだ伊丹空港までは距離がある場所で
悟さんが車を止めました。
五条悟
「ちゃん。
沖縄へは守と2人で戻れるかい?」
やっぱり...
私の勘は当たりました。
「はい、戻れますよ(*´ω`*)」
さっきまで引き留めようとしていたのに、
いざとなると迷惑をかけたくなくて
"聞こえの良い"返事をしてしまいました。
(私の...バカ......)
五条悟
「ほんとごめんねぇー。
どうしても東京に戻らないといけなくなってさ...
必ず戻るから守と家で待っててよ。」
「はぃ...」
五条悟
「………そんじゃ玉木、
ちゃんと、守をよろしく!」
悟さんは眠っている守の頭を撫でると
"バタンッ"
車から降りドアを閉めました。
「(´・ω・`)」
寂しくて車窓から悟さんを見ると、
笑顔で私に手を振っています。
(悟さんだって辛いよね...
今日は守と遊ぶってはしゃいでいたから...
...そうよ、きっと戻ってくる。
また絶対に悟は戻ってくるわ!)
「(*´︶`*)╯"」
私も悟さんに、
車内から手を振り返しました。