第66章 新道
守を見送って初めての夜。
頭花さんは丁度お祓いのお仕事で
家を留守にしているので
久しぶりにお酒を飲むことにしました。
「守が居ない夜ってこんなに静かだったのね...」
おもむろに寝室の引き戸を開けると
守が使っていた布団が畳んで置いてありました。
(この布団...捨てられないなぁ...)
守が使っていたものは、
大半山梨の方へ送ってしまったので
サイズアウトした肌着やコンビ服...
この布団も含めて思い出は少しだけです。
「(´;Д;`)守...」
(や、やめよう...見るのはよそう...
悲しくなってしまうわ...)
寝室の引き戸を静かに閉め、
居間に戻りました。