第65章 別離
いつもと変わらない居間...
守もとても元気...
まさか今日で守とお別れになるなんて
信じられない気持ちです。
玉木
「様。
時子様よりお手紙をお預かりして参りました。
どうぞお時間がある時にお読み下さい。」
私の向かい側に座っている玉木さんから
封筒を預かりました。
玉木
「それから...
悟様からお預かりをしておりました
悟様が所有する全ての住居の権利書と...
こちら数冊の通帳とカードです。
これは"もしもの事"があった時に
様にお渡しをして欲しいと
悟様から指示が出ていました。
五条家の方々にもご理解を頂いていますから
遠慮せずお受け取りください。」
頭花
「うわっ!マジかよ!!
すげーな!お前金持ちじゃん!」
目の前に置かれた大量の通帳に権利書が...
悟さんが亡くなったことを
更に私に教えてくれているようで
隣で興奮する頭花さんとは違い...
私はブルー。
玉木
「さん...
約3年間もの間、ありがとうございました。
大切な守様は五条家様方と我々でしっかりと
お預かりいたします。
ですから...どうか気落ち致しませぬように...」
「(´・_・`)」
玉木さん含め、
5人の使用人様が頭を一斉に下げます。