第60章 車輪の唄〜伝言を添えて〜
【頭花視点】
頭花
「んぅ!!」
俺はなんとか守を口に咥えながら、
建物の屋上に辿り着いた。
(顎、外れるかと思ったぜ💦)
頭花
「オッサーーン!!大丈夫かー?」
俺はなかなか登ってこないオッサンが気になり、
屋上の上から下を見ると、
アンポンタンカーに乗った男と...
頭花
「オッ…………オッサン!!!!」
前髪を刈り上げられ、
ツルツル頭になったオッサンが
仰向けで倒れていた。
頭花
「チッ...やられやがって!!!」
俺はオッサンを見捨てて、
屋上から広い通りに降り立った。
(やっぱ暴れるなら広い場所に限るぜ。)
頭花
「おい!メリー!出てこいやー!!」
男のあだ名はメリーにした。
なんか"メリーさんのマトン"を
鼻唄で口ずさんでいたからだ。
"カタカタカタカタカタカタカタカタッ"
アンポンタンカーのタイヤの振動音がしてきました。
頭花
「歩いて来いよー!遅せーわ!」
早く来て欲しいから、
メリーに向かって叫んだら
今のタイミングで起きちゃいけない男が
目を覚ましてしまった。
守
「はよー(๑>◡<๑)」
頭花
「おっ!守起きたか!」
起きたての守はマジで可愛い。
守
「パイパイのむぅー(๑>3<๑)!」
眠っている間に喉が渇いたのか、
の乳をリクエストする守。
頭花
「悪りぃー、今母ちゃん行方不明なんだわ!
もうちっと我慢なー!」
守
「ぱいぱーい!のむぅー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
かなり喉が渇いているのか、
ぐずり始めてしまった守。
頭花
「待ってろよ!守!!
アイツ殺したら母ちゃん...」
守
「きあい!!」
訳:嫌い