第60章 車輪の唄〜伝言を添えて〜
「こ、これは...」
眼前に広がっている光景に私は...
息をするのも忘れていました。
頭花
「来てみてビックリだよ、
なかなか...ひでぇーだろ?
おーい、姉ちゃん大丈夫か?」
無惨に頭の毛をツルツルに刈られた女性が、
辺りに散らばる長髪の上で気を失っていました。
"グィッ"
頭花さんは、
女性の上半身を起こし
自身の膝の上に女性の頭を乗せます。
女性
「…ッ……来る……来る……………」
女性は相当な心的ストレスを
負ってしまったようで、
意識を失いながらも、うなされています。
頭花
「今、救急車呼んでやるからな...」
頭花さんはポケットから
スマホを取り出すと...