第59章 車輪の唄
サトウキビ畑の真ん中に、
ずっと建っている古めかしい
お家があるのですが...
そのお家の玄関に、
正座をした男の子が下を向いて座っていました。
「頭花さん、あの子大丈夫ですかね?💦
あんなところで正座ですし薄着ですし...」
男の子と頭花さんを交互に見る私。
頭花
「あれ、なんか気持ち悪くねぇーか?
なんか嫌な感じがする...
シカトして帰るぞ!」
頭花さんは男の子から目線を外すと、
再び前に向き直り歩き出してしまいました。
「頭花さんてば!待って💦」
実は私も男の子を見つけたとき、
あまり良い印象では無かったので、
私も男の子に声をかけず
頭花さんの隣に走り寄りました。