第57章 一歳児健診
守
「おかあ〜!あっちぃー!!」
「あっ...うん!!!並ぼうね(*´ω`;*)」
守が無邪気に列を指差す声にハッとして、
列の最後尾に並びました。
(守が居るんだからしっかりしないと!💦)
おそらく無視をされたのは、
チカコさんの手により拡散されてしまった
写真のせいでしょう。
守
「あっ!!たまー!!!」
その時です、
数人前にいたチカコさんと一緒にいる玉木さんに
気がついた守は喜びました。
(あっ!玉木さんだわ( ・∇・))
玉木
「!!」
玉木さんも私達に気が付いたようで、
目が合いました。
「( ´ ▽ ` )」
私は声は出さず会釈をします。
けれど...
(ん?)
玉木さんは、
気付かないフリをしてチカコさんや
源太くんと話しを始めてしまいました。
"グィッ"
「ん?」
玉木さんに気を取られていた私の
服を守が引っ張りました。
守
「おかあ〜!抱っこ(。-_-。)」
はしゃぎ疲れてしまったであろう守が、
抱っこをリクエストしてきました。
「うん(*´ー`*)いいよ」
"ヒョイッ"
私は守を抱っこしました。
(良かった...
こんな雰囲気...
守にあまり感じさせたくない...)
守を抱っこしながら、
私は誰とも話しをせず
順番が回ってくるまで窓の外の海を
眺めました。