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酸化した世界で君と詠う
第17章 拉致
数時間後、琴華は街を歩いていた
(やばい……太宰さんとのアレを思い出す……だけどそれに怒れない私はどうかしているな)
琴華がそう思っていると裏路地に本が落ちていた
(うん?あれって……本だよね、こんなところに落ちているなんておかしくない?)
「何の本だろう」
異能で本の情報を集めて琴華は本を拾い、開けてみる
(なるほど……態と捕まってみるか……)
「!?」
急に本が光り、琴華は本の中に消えた
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