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酸化した世界で君と詠う

第16章 闇に咲く花魁


敦と鏡花は初任務に出かけていたが鏡花の携帯に着信があった、鏡花は異能力“夜叉白雪”を自由に操れなく、夜叉白雪は携帯の声にしか従わない
探偵社の人達は身を置くことになった鏡花に着信があれば信号を出すよう細工をしてあった
それを知った国木田、賢治、琴華、太宰は急いで公園に向かった
そこには敦、ポートマフィア構成員、紅葉が倒れていた
鏡花の姿は見当たらない


「うわ〜凄いことになってる……」

(よくよく見てみると姐さんが倒れてる!?)

「マフィアの連中がくる前に姐さんを回収しないと」

「言い方よ……」

そう言いながらマフィアの人達を治療する琴華
やるべきことをやった琴華達は探偵社に戻った 
敦は与謝野晶子の異能によって体は回復
紅葉を医務室のベットに寝かせて太宰、敦は目覚めるのを待った
その様子を琴華はバレないように異能で見ていた
そして紅葉は目を覚ます

「やぁ姐さん、ご無沙汰」

「確かに久しいのぅ……裏切り者よ」

「組織の誰もが其方の首を狙っておるぞ」

「ははっ、行列に並ぶよう言わないとね」

「……この程度の縛めでわっちを拘束出来ると思うたか」

「真逆、だから私が見張りに」

「……童、鏡花は無事かぇ」

紅葉は太宰の隣に居た敦に問いかけた

「彼女は行方不明知れずだ……あなたの所為だ」

「くくく……」

「何が可笑しい!」

敦が異能で腕を虎化し、紅葉を殴ろうとするが太宰が無効化する

「彼女は私に任せ給え」

「!?」

「善いから……」

敦を部屋から追い出す太宰
敦は渋々、出て行く


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