第15章 新たな敵
「太宰さんに迷惑をかける訳には__んっ!?」
太宰に口づけられ、琴華はお姫様抱っこされた
「わわっ……」
「だ、太宰さん!?」
「ということでじゃあね、敦く〜ん」
「えぇ……」
場所は変わり太宰の部屋
「あ、あの〜そろそろおろしてもらえると……」
「嗚呼、ごめんごめん……それより琴華、本当は大丈夫なのではないのだろう?」
「大丈夫……と言いたいけど大丈夫じゃなさそうだな、太宰さんを誤魔化すのは無理そう」
苦笑いをする琴華
「まぁ、無理もないね……森さんに会ってどうだったかい?」
「怖かった……私はマフィアを抜けた身、殺されるのかと思っていた」
「そんなことはさせない、私が琴華に降りかかる災いを払ってあげよう」
「頼もしいね、ありがとう」
「寝るまで添い寝でもするよ」
「お願いします……」
太宰はまた琴華に口づけをして2人は抱き合った
やがて琴華は眠りに落ちた
「守ってみせるよ、あの人に誓ってしまったからね……それに君を見ていると何だか私まで安らぐ」
ぼそりと呟いた後、太宰は手を伸ばすと、琴華の髪をさらりと自分の指を絡めた
やがて太宰は眠りに落ちた