第15章 新たな敵
真ん中に現れた人質を含む潤一郎、琴華、敦
敦はモンゴメリを見つけ、声をかける
「……ごめん、もし何か僕に」
するとモンゴメリは悔しそうな顔をして走り去った
「あああっエリスちゃん!大丈夫だったかい、何処に行っていたのだい、心配したのだよ」
エリスが現れる
「急に消えたらリンタロウが心配すると思って、そしたら泣かせたくなった」
「酷いよエリスちゃん!!でも可愛いから許す!」
鏡花が敦の前に現れて抱き締めた
「鏡花ちゃん!」
「心配した」
「ありがとう」
「それでは私達は失礼するよ、少年……どんな困難な戦局でも必ず理論的な最適解は有る、それを忘れてはいかないよ」
「はい!」
森とエリスが去る
すると鏡花は怯えて崩れる
「……鏡花ちゃん!?どうしたの!?」
「敦君、鏡花ちゃんが怯えるのも無理はないよ、だってあの人は__ポートマフィアの首領、森鴎外本人だよ」
琴華は震えた声で敦に説明する
(ううっ、目が合っちゃった……気づかないふりでもしてろって顔してたな……)
その後、敦達は探偵社の事務所に戻り、今日あったことを太宰に報告した
「なるほど、だから2人共怯えてたのか」
「怯えてなんか……いない」
「今日はもう休み給え」
「嫌です……私はまだ……」
「はぁ……仕方がないね、敦君、私は琴華と一緒に帰るから国木田君に伝えといてね〜」
「!?」
「え!?」