第14章 【番外編】ストレス・これってデート？

“かっこいいですね！”

“この2人が太宰の何に対して感動しているのか判らんな”

《それは良かった、あ、口にホイップが付いてるよ」

「え！！どこどこ！？」
　
「取ってあげるよ」

太宰は琴華の口についていたホイップを指で取り、自分の口のほうに持っていって舐める

「！？」

“なん……じゃと、太宰坊＿＿童貞かと思っておったのじゃ”

“やりますね、ドラマのシーンみたいです”

“見ろよ、琴華のやつ……女ってこんなことで落ちるのかよ、ちょろいな”

「ありがとう」

（平常心平常心…）

“琴華選手、平常心を保とうと心の中で唱えているな”

玲夜は実況じみたことを言った

「どういたしまして」

「た、偶にはいいよね〜こんな風にスイーツ巡りをすることとか」

“話題を振ったな”

「そうだね、琴華が喜んでくれたのなら誘って良かった」

太宰は琴華を愛おしそうに見つめた

“もしかしたら太宰坊……琴華のことを好いておるのかのぅ”

“琴華様にも幸せが……”

“琴葉のやつ、生きていたら喜ぶだろうな、あの親父は太宰を殺しにかかりそうだけど”

“想像できますね”

“燈夜の小僧……見つけてやるのじゃ”

“私も、あの人は許しません”

“でもさ、燈夜がいなかったら琴華と太宰は出会わなかったんじゃね？”

“……”

輝羅がぼそりと呟いた言葉に3人は黙ってしまう

“ま、終わったことを思い返しても無駄か……”

“そうですね……”

「また行くかい？」

「うん！」

“幸せになれよ＿＿主”



こうして四神たちの琴華と太宰の逢瀬を見たのだった