第12章 武装探偵社
(また……あの夢を見たな、前より少し違った……ん?)
琴華は何か抱きつかれているような感覚で目を開けた
その先には……
「え__ぎゃーー!!」
目の前には満面な笑みを浮かべている太宰さん、これはもう……うん、叫ばない人はいない
「近くで叫ばないで呉れ給え」
「いや、叫ぶよ!!目の前に満面の笑みを浮かべて抱きしめている人がいたら、一瞬変態かと思う!!」
「酷いよ琴華、中也が言っていた通り、反抗期なのかい?」
「反抗期ってこんなものなの?というか自覚とかするの?」
「あ、もうこんな時間か…急いで行かないと国木田くんに怒られる」
「あ、急がないと駄目なんだ……ってそうじゃなくて、何勝手に私が行く前提になってるの!?」