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酸化した世界で君と詠う
第8章 両親の正体
私の元に森さんから頼み事が来た
内容はこうだ、“月詠家に行ってきなさい”
何が何だかわからなかったがとりあえず行ってみることにした
そして今……
「ここが月詠家」
ぼそりと琴華は呟くように言った
建物はお屋敷に近いような作りだった
ベルを鳴らし、中から出てきたのは女中だった
その人は私の顔を見ると驚いたような顔になり、屋敷の人達を呼んだ
先程の女中は私に屋敷の中に入ってほしいと言われ私は言われた通りにした
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