• テキストサイズ

酸化した世界で君と詠う

第34章 再来


「琴華、黙って私について来てほしい」

「うん?良いけど……」

太宰が向かった先は路地裏
路地裏に着いた瞬間、太宰は口を開く

「琴華、私に宿ることは可能かい?」

「宿る?紅達みたいなこと?」

「嗚呼」

「うーん、出来なくもないと思うけど多分無効化されるよ?」

「私の異能は触れないと発動しない、だから触れなければいい」

「それは言うには簡単だけどやるにはむずい、でもやってみる、てか急にどうしたの?」

「尾行されてる」

「あ、じゃあボコる?」

「いや、良い……むしろこれはチャンスだ」

「チャンス?」

「何でもない……とりあえず私の中に__」

「出来ない可能性もあると思うから文句言わないでよね」

琴華は目を閉じ、手をかざす
その後、琴華の体は光に包まれ、太宰の中に入る

“あ、出来た”

太宰の頭の中に琴華の声が響く

「安心したよ」


※ここからは琴華のセリフは心の中、つまり太宰にしか聞こえない状態


/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp