第32章 唯一の家族
「確かに人は変わる、いい意味でも悪い意味でも!!太宰さんは悪い方には変わらない!!」
「じゃあ嫌いになったらどうするの、断言出来る?」
「……」
「もしお前のと太宰が出会わなければ太宰は幸せだろうに、琴葉の遺言、琴華を気にせず生きていたかもしれない」
「太宰はそれが嫌だって言うの?」
「勿論」
「邪神が勝手に決めつけないで!!」
(もうこれ以上、何も聞きたくない、私が__“役立たず”ってことを)
「へぇ……自覚はあったのね“役立たず”だとね」
「!?」
(こいつ、心を読んでるの!?)
「なら話は早いわ、役立たずには死を……そして私の力となりなさい」
(そんなことはさせない!!)
琴華は強く決心をした途端陽香は血を吐いた
「お前……私に何を……」
「え!?」
(何が起きているの!?なんか……眼に、違和感が……)
琴華は膝をつく
(どうなっているの?霞がかかったように眼があんまり見えない)
しばらく経つと陽香は動かなくなり、姿が消えた
「とりあえず、これをどうにかしないと……」