第31章 災いを呼ぶ者に終焉を

「あー私は燈夜が死なない限り生きてるから大丈夫だよ」

「それは安心したな」

「お主には異能生命体は居なかった筈じゃ、一体どうやって＿＿」

「俺の異能力、only my feelingは主に理を支配する異能だ、使い方次第では異能生命体に出来る、一人だけだがな、リリアは俺の異能を知った途端に自ら異能生命体にしてほしいと頼まれて仕方なくやった」

「恩義を感じたからね」

リリアは付け足すように言った

「なるほど」

「太宰、俺は異能を使って陽香の中に居る琴華を救ってほしい」

「何故私なのですか？」

「あいつは俺のことが嫌いらしい、だから恋人であるお前が行けばいいと思ってな」

「私の異能力は無効化する能力です、つまり私は行けないということになるのですよ、それと琴華とはあまり話していない感じですし、この際親子との交流をしてみたらどうですか？」

「手前がそこまで言うなら行ってやる」

燈夜は陽香のほうに歩き出し、陽香の側で膝を下ろす

「じゃあ行ってくる」

「いってらっしゃーい」

「琴華を頼みます」

「気をつけるのじゃぞ」

「琴華様をお願いします」

「主を泣かせたら容赦しないからな！！」

「健闘を祈る」

燈夜は皆の言葉を聞いて、異能を使って陽香の中に入った