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酸化した世界で君と詠う

第29章 横浜事変


太宰は目を覚ました、何故か社内はどこか騒がしい様子

「目覚めたのかい、調子はどうだ?」

与謝野は太宰が目を開けたのを見て調子を聞いてくる

「普通だね、騒がしいけど何かあったの?」

「琴華が消えた、それで騒がしいと思うよ」

「!?」

「昨日、あんたは倒れていたんだ……赤レンガ倉庫の付近でね」

「倒れていた私を見つけたのが与謝野さん達って訳か……」

「いや、妾達じゃないよ……確か燈夜という男とリリアという女の子だったような……」

「その人達はどこに?」

「社長と話しているよ、行ってきな」

「ありがとうございます、与謝野女医」

太宰は起き上がり、社長の部屋に向かった
ドアをノックし、部屋に入室した
部屋の中にいたのは福沢、燈夜、リリアだった

「太宰……もう大丈夫なのか?」
 
「はい、お騒がしてすみません」

「手前、太宰……琴華をどこにやった?」

「落ち着きなよ燈夜、焦っても無駄だよ」

リリアにそう言われると燈夜は舌打ちをする

「燈夜さん、私は琴華がどこに行ったのか知りません……気づいたら私は倒れていたようですし」

「うーん、結局誰がは犯人?」

「妾達も参加していいかのぅ」

紅、輝羅、鈴、玲夜が姿を現す

「紅さん……」

「お前らが姿を現すってことは琴華は無事なんだよな?」

黙り込む紅

「紅様……」

悲しい表情をしながら鈴は紅を見つめる


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