第26章 出会い
太宰は居た
そこには緑髪の男性が噴水の近くに居て何か呟いている様子
「琴葉……俺はどうすれば良い?琴華に冷たくして、俺は__」
太宰はその男性の姿を見つけ、物陰に隠れる
「誰か知らねぇが盗み聞きとはいい度胸だな」
太宰が物陰から出て来る
「やァ、久しぶりですね、燈夜さん」
「お前は……太宰治」
「そんなに驚かなくてもいいのに……」
「驚いている訳じゃねぇ……ところでお前、琴華の居場所を知っているか?」
「知っていますよ、何なら私は琴華と一緒に暮らしています」
驚く燈夜
太宰の胸ぐらを掴む
「手前、琴華をどうする気だ!!」
「何もする気はないですよ、それに私と琴華は付き合っている……恋仲が同じ場所に住んでいて何がおかしいのですか?」
「恋仲……だと!?手前__」