第25章 終結
「手離れした金に興味は無いが“鼠”に盗まれたままでは小癪でな」
「!」
特務課の兵達が入ってくる
「後は我々が引き受けましょう、太宰君」
(安吾……)
琴華は安吾の姿を数年ぶりに見たせいか複雑な気持ちになる
武装した兵がフョードルに触れる
(!?な、に……この感じ)
琴華の頭の中にはフョードルに触れた武装した兵が血を吹き出して倒れる映像が流れる
「待って!其奴に触れちゃ駄目__」
フョードルが笑みを浮かべ武装した兵は琴華が見た通りになった
(間に合わなかったか……)
「死んだ」
「……」
武装した兵達が銃を構える
「妙な動きがあれば即射殺します」
特務課に連行されるフョードル
「探偵屋、奴の異能が判るか?」
「いや、琴華は判るかい?」
「ごめん、私も判らない」