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酸化した世界で君と詠う

第18章 白鯨にて


どのくらい時間が経ったのか分からないが琴華が途中でページを閉じたところの続きはこうだった
もう1つは異性と交わって、子供を作りその子供に次の月詠の巫女とすることだった
だが、時代の流れに逆らわれず、月詠の巫女は消えてしまった
理由としては四神と相性が良い人間が現れないからだそう


(うーん、お母さんは月詠の巫女なのかな……てことは現世の月詠の巫女が消えたってことは神界生まれ?)

その時、白鯨が揺れた

「何!?」

驚いていると組合の構成員らしき人が慌てて、武器を持ち、どこかへ行ってしまった

“どうやら鼠が入り込んだようじゃな”

紅が琴華の脳内に語りかける

「鼠って?」

“お主の知っておる者じゃ、じきに会えるじゃろ”

琴華は走った、長い廊下を走り
侵入者は武装探偵社の人だろうと思いながら
しかし、琴華の行く先を妨げるかのように組合の構成員の男が待ち構えていた

「そこをどいて」

「悪いがそうはいかねぇ、団長の命令なんでね」

「あっそ、なら強制的にどいて貰うまで」

「輝羅!」

四神の1人である、白虎・輝羅を虎の姿で呼び出す

「主、殺るのか?」

「殺らない、気絶だけでいい」


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