第2章 君という太陽✴︎寺本俊
それは、今日の夕方5時頃に遡る……
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俊「明結さ〜ん!めっちゃ可愛いじゃないっすか‼︎」
明結『あー、ありがと……てか、めっちゃ恥ずかしいんだけど⁉︎』
今日は明結さんと一緒に夏祭りに来ている
長めの髪を上であげ首元がよくみえ、紫色の浴衣が明結さんの色気をあげる。
もー!可愛すぎて目が痛くなってくる‼︎‼︎
あっ、ひとついっとくけど…明結さんは俺のか・の・じょ、何だ〜♡
明結『犬君。りんご飴!りんご飴食べよ!』
俊「うん!食べましょう!」
明結さんが俺を”犬君”って呼ぶように俺も変に敬語が抜けないとこがある
キラッ
俊「ん?」
明結さんがりんご飴を買いにいってる間、俺は近くのアクセサリー屋さんでキラッと光る髪飾りを見つけた。
これ、明結さんに似合いそう…
薄いピンクの薔薇に水色のビーズが横から二本の線になって垂れている
かわいい。
俊「すいません。これ、ください」
主人「お、まいどあり」
慣れたてつきで髪飾りを袋に入れていく
明結さん、驚くかな?
喜びすぎて泣くかも……それは無いか。
主人「はいよ!280円」
俊「あ。ありがとごさいます」
明結さんのおかげで敬語が上手くなった気がするのは俺だけかな?
明結『おーい!犬く〜ん!何してるの?』
俊「明結さん、はいどーぞ」
明結『え?これなに?出していい感じなのかな?』
片手にりんご飴を二つ持ち片手に俺があげた袋。
その状態で出そうとするのはすごいな……
俊「俺がつけてあげますよ」
明結『え?何?髪飾りとか?』
俊「せーかいでーす」
薔薇の髪飾りを俺より少し背の低い明結さんの頭につける。
うん、やっぱり似合ってる。