第21章 赤葦京治 僕の先輩
赤葦side
「アカーシのちんこはいつみてもでっけぇなー!!」
「何見てるんですか木兎さん‥」
合宿所のお風呂で並んでシャンプーをしていると
横から木兎さんが覗き込んでくる
「ほんと‥クールな顔してそんなもん隠し持ってるとか‥後輩のくせにずりーな!」
「木葉さんまで‥ちょっ‥やめてください‥っ」
両隣から二人に覗き込まれて声をあげると他の先輩達も集まってくる
「そんな大人しそうな顔して‥そんな立派なもんで女の子泣かしてんですかね?羨ましいこと‥」
「あかーしはチンコで女の子泣かしてんのっ?!」
「ほら‥また木兎さんが食い付いてくるじゃないですか‥」
こうしてお風呂に入る度にいじられる自分のものは他の人と比べるときっと大きい方なんだろう
「まさか‥‥まだヤってねぇよな‥?」
下を向いているとガシッと木葉さんに肩を抱かれて
顔が触れてしまいそうな程に近付いてくる
先輩と付き合っていることは特に白福先輩以外には言っていなかったけど
何かと察しのいい木葉さんにはお見通しのようだった
「‥‥」
俺のモノをおっきいから無理なんて言いながら
最近では恥ずかしそうにもっとなんて強請って来る事もある
あんなに可愛い先輩が‥もっと俺を求めて‥
「オイッ?!その間はなんだよっ?!まさか花澄ちゃんにその巨根をっ‥?!」
「なにっ?!なんの話だっ?!」
「なんでもありませんっ‥先にあがってますよ‥っ」
「おいっ‥まてアカーシ!!」
しつこく絡んでくる3年生達からなんとか抜け出して
火照った身体を覚ます為に廊下の椅子に座って冷たい麦茶を飲んでいると隣に誰かが座る
「赤葦も男だね〜」
「っ?!白福先輩?」
にやりと笑った先輩が距離を詰めてくる
「ま、うまくいって何よりだわ!」
そう言うとアイスを両手に持ったまま帰って行ってしまった
先輩は白福先輩に何を聞かれて
何をどこまで話したんだろうか?
『あっ!赤葦くん!お風呂上がったらアイスあるよ〜』
ぱたぱたとこちらに歩いてくる先輩の姿
「先輩‥白福先輩にどこまで話したんですか?」