第18章 二口賢治 素直になれない
二口side
本当は少しずつ
日を改めて進めていく事なのかもしれない
それでももう今の俺にはそんな余裕これっぽっちも残ってなくて
男を受け入れた事のない花澄の中に
一気に指を埋めていく
「さすがに一気に3本はきついか‥?」
一瞬眉を顰めてキツそうにするけど
すぐに溢れる愛液で奥まで指が入っていく
『っ‥きつ‥けど‥気持ち‥いいほうがっ‥くるっ‥から‥っ‥』
俺の指を締め付けて花澄が息を切らす
動かす度に初めてとは思えない程のいやらしい水音が部屋に響く
「気持ちいい方がくるから‥?」
大きな目は気持ちがよさそうに蕩けていて
じんわりと溢れた涙が頬を伝う
『だめっ‥なの‥とまっ‥て‥これ‥っ‥こわいっ‥』
ギュっと俺の身体にしがみついて身体が一瞬びくりと固まる
初めての感覚に少し怖さがあるみたいだけど
そんなの一瞬で忘れさせてやる
「大丈夫‥怖くないから。」
『指っ‥ゆびとめっ‥二口くんっ‥っ』
ぐちゅぐちゅと音をたてて俺の指まで伝ってきた愛液
そのままナカの壁を掻き回すようにくいっと動かすとビクッと大きく身体が跳ねて腰をのけ反らせる
途端に身体から力が抜けて
はぁはぁと荒い呼吸を吐きながら
身体には快感の余韻を残したまま
腰から下が小さく痙攣している
「初めてで‥指だけでナカでイけたのか‥?」
敏感すぎる綺麗な身体を撫でるとぴくりと反応して視線が交わる
無垢で
うぶで
それでいてこんなにも淫らで
綺麗で可愛くて
性格も含めてケチのつけどころがない
「はーっ‥マジでやべえな‥」
心臓が今までにない程に高ぶって
着ていた服を脱ぎ捨てる余裕もない
性急にベルトを外して
履いていたズボンを下げると
ようやく解放された俺の雄が限界まで質量を増してこぼれ落ちる
『〜っ!』
恥ずかしそうにパッとそらされる顔を掴む
「花澄のナカに俺の‥入ってもいいか?」
顔を固定された花澄が真っ赤な顔をしてじっと俺をみる
『っ‥ぅん‥』
これ以上ないほど赤くした顔をこくりと頷かせた