第18章 二口賢治 素直になれない
『ま‥待って二口くんっ‥!なにするの‥っ?』
脚からショーツを抜き取られて
何も身につけていない私
「力抜いて」
『っ!!』
二口くんの顔が間近に迫って
茶色の髪が少し私の顔にかかる
そのまま
ゆっくりと顔が近付いてくると
また唇が重なり合う
少し強引で
でも優しいキス
気持ちが良くて目を閉じていると突然感じたことのないような刺激
一瞬身体に電流が走ったみたいだった
「やっぱすげぇ濡れてるわ‥ゆっくり挿れるから力抜いたままでいろよ?」
『ちからぬいたまま‥っ‥!?』
ぬるぬると二口くんの骨張った長い指が恥ずかしいところを撫でていたかとおもうと
つぷ‥と指の先が私のナカに入ってきた
『ゃっ‥!なにっ‥こ‥れっ‥』
思わず身体が強張って目の前の体にギュッとしがみつく
「こっち集中‥」
『んんっ‥むっ‥』
ガシッと大きな手で顎を掴まれたまま
また少し乱暴なキスが交わされる
その間もゆっくりと入ってくる指の感覚と
くちゅくちゅと口内に纏わりつく舌の感覚
気持ち良さと
はじめて私のナカに入ってくる圧迫感に
息が苦しくなってくる
とんとんと二口くんの厚い胸板をたたいてみるけど止まってくれるどころかさらにキスが激しくなるだけだった
『っ‥んっ‥んぁっ‥ふっ‥‥ん』
ナカに入ってきた指がゆるゆると動かされて
私のナカが熱くってじんじんとする
最初に少し感じた痛みより
初めての行為に対する少しの恐怖より
二口くんから与えられるこの快楽の方が上回って
おかしくなりそうなほど気持ちがいい
「っ‥そんな顔でみんな‥もう挿れたくなんだろ‥っ」
『んんっ‥ゃっ‥ぁっ‥』
無意識に視線を絡めると
二口くんの瞳の奥が揺れて
ナカに挿れられている指の動きが激しくなる
「初めてだから‥もっとゆっくりしてやりたいけど‥俺マジで余裕ねぇ‥」
『んむっ‥ゃっ‥!』
一本だけ指が入っていたところに
急にさらなる圧迫感を感じてびくりと身体が跳ねる
『ひゃっ‥ら‥っ‥ど‥なってるのっ‥』
繰り返される激しいキスと
少しの痛みと快楽に涙が溢れる