第17章 夜久衛輔 攻めの姿勢
いつもの音駒の体操服
黒いTシャツと
赤い体操ズボンを身につけた夜久くんのズボンをゆっくりと脱がせていく
自分からこんな事をするのは初めてで
心臓がドキドキと大きな音を立てる
夜久くんの顔も赤く染まっていて
少し余裕のなさそうなその笑顔にさらに心臓が煩くなる
コートの中での夜久くんは
静かで
無駄な動きが一切ない
しなやかで
強い
あんなにかっこいい夜久くんの
こんな姿にドキドキが収まるはずもない
『っ!!』
ゆっくりと全てショーツを下げると
すでに大きくなった夜久くんのモノが熱をもつ
「まず先だけゆっくりと舐めて?舌だして‥」
負傷した足に触れないように気をつけて
足の間に移動してから
ゆっくりと顔を近付けていく
言われた通りに舌をだして
赤く熱を持つそれの先端を舐め上げる
「っ‥気持ちいい‥」
低くて甘いその声に
私のお腹の奥がきゅんと疼く
夜久くんが
元気になれるなら
なんとか力になりたくて
そのままゆっくりと口内いっぱいに大きな夜久くんを受け入れる
「やばいな‥っ‥」
金色の短いふわふわとした髪をくしゃりと掴んで
小さく吐息を漏らす
もう片方の手が私の髪をゆっくりと撫でて
ふわっと笑いながら落ちてくる髪の毛を耳にかけてくれる
その笑顔がかっこよくて昔の記憶を思い出す
プリンセスに憧れて小さな頃から伸ばしてきたこの長い髪
でも夜久くんがショートが好きなのを知って
一度切りたいと言ったことがある
「俺は花澄が好きだから髪型なんて関係ない。花澄が髪が長くてもすっげー可愛いと思うし。俺はそのままでいてほしい」
そう言って笑った夜久くんはとってもかっこよかった
それでも
好きな人の好みになりたいと思うのは女の子なら一度は思った事があると思う
私がショートにしたら
夜久くんはどんな顔をしてくれるんだろう?
「花澄っ‥もう‥」
喜んでくれるかな?
いつものくしゃっとした可愛い笑顔で
可愛いって言ってくれるかな?
「花澄‥っ」
それともあのかっこいい笑顔で‥
「花澄っ!」