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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第13章 バレンタイン番外編 稲荷崎 北信介


北さんにギュッと抱き締められて心臓がドキドキと騒ぎだす



「やっと‥こうやって出来る‥」



耳元でゆっくりと低い声で喋られて
体温がどんどんと上がっていく




皆んなの前ではあんなに冷静で落ち着いている北さんが




私の前でだけで見せてくれる
この少し甘えた姿



どうしようもなく愛しくなって
私もギュッと北さんを抱き締める



ジャージからはお日様のような柔らかい香りがふわっと香る




「バレンタイン‥もうひとつ欲しいもんがあるんやけど‥ええか?」



北さんが何かを欲しがるのが珍しくて顔を上げる




『私が用意できるものならなんでもいいですよ』




そう言うと北さんの顔が嬉しそうにふわっと綻んだ





「花澄の事が欲しなった‥今から抱いてもええか?」




見上げていた顔がどんどんと目の前まで近付いて


唇が触れてしまいそうなほどに近くなる



『っ‥お願い‥します‥』





「嬉しい‥ありがとう‥」




『んっ‥北さん‥』





ギュッと抱き締められたままゆっくりと口付けを交わしていく





たまにふと絡み合う視線





北さんの目が熱をもっていて



心臓は相変わらずドキドキと激しく鼓動する




「チョコ‥食べさせてくれるか?」





何度もキスを繰り返した後に



北さんが
バレンタインで渡した
昨日作った抹茶のトリュフを一粒手に持っている


『は‥はいっ‥お口に合うといいんですけど‥』




トリュフを受け取って


ゆっくりと北さんの口に運ぶと




ぱくりとチョコをくわえたまま



私の顔をグイッと引き寄せる


口の中にはほろ苦い抹茶のチョコの味が広がって




ゆっくりと2人の舌の上で溶かされていく





「ん‥うまいな‥」



『んっ‥はぁっ‥も‥チョコないっ‥』




2人の熱であっと言う間に溶けたチョコ



それでもキスが止まらない




繰り返しているうちに段々と変な気持ちになってきて



身体がじんわりと熱を持つ




「可愛い顔して‥俺の事求めてくれてるみたいや‥」




『っ‥恥ずかし‥』



パッと顔を背けようとするとまた舌がゆっくりと口内に入ってくる



「恥ずかしがらんでええよ‥俺ももうこんなんなってるわ‥」
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