第10章 天童覚 手に入れたくて
静かな教室の中
天童君のたてる音がやけに響いて恥ずかしくなる
『そんなとこっ‥だめっ‥誰かくるかもっ‥』
温かな口内に胸の先を含まれて
恥ずかしさと気持ちよさで身体がさらに熱を持つ
「さすがにもう誰も来ないと思うよ〜?」
そう言うとまた私の唇に天童君の唇が重なって
舌を絡めとられる
どうしようっ‥
私‥彼氏がいるのに天童君とこんな事‥
『やっぱり私っ‥』
今更後ろめたくなって天童君の身体を両手でグイッと押すと
もっと強い力で抱きしめられる
「今更やめるなんて言わないよねぇ?俺‥もう止まるつもりないよ?」
『ひゃっ‥そこっ‥』
荒い呼吸を溢しながら
角度を変えて何度も口内の隅々まで舌が入ってくる
溶けるようなキスに気を取られていると
天童君の長い指先が私のショーツの割れ目をなぞる
昨日の痛みを思い出して
身体が一瞬ぴくりと揺れるけれども
すぐに熱を持ったように触れられたところが熱くなってくる
『ゃっ‥なに‥こ‥れ‥』
「あれぇ〜?濡れてるね〜?気持ちいいんだ?」
目を細めてにやりと私の顔を覗き込むから恥ずかしくて
また目を逸らしてしまう
「気持ちいい顔‥もっとみせて?」
左手で顎を掴まれるとまた溶けてしまいそうなほど熱いキスが交わされる
昨日は怖くて‥痛かったのに‥
今はショーツ越しに感じる刺激すらもどかしく感じてしまう
「もっと濡れてきたの自分で分かる?これなら俺の指もすんなり入りそうだね〜」
『指っ‥て‥ンっ‥!』
割れ目の上をなぞっていた中指が
ショーツの横から直に恥ずかしいところを触れてくる
「ははっ‥とろっとろだね‥かわいい」
私から溢れたとろとろを指で掬って
そのままつぷりと中に入ってくる
『〜っ!!!てんどうくんっ‥』
突然感じる待ち侘びていたかのような刺激に身体はびくんと跳ねて
目の前の天童君の身体にしがみつく
「花澄ちゃんはもう俺のもんだから‥もっと俺を感じて?」
声をあげてしまいそうになる口元を必死に両手で抑えて
与えられる刺激に身体を捩る
『なん‥か‥おかしいっ‥』