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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第6章 木兎光太郎✖️赤葦京治 閉じ込められた部屋の中


赤葦side



きょとんと見上げてくる顔も可愛い



『赤葦君は私と同い年なのに‥敬語使わなくていいんだよー?』



「それは‥ついクセで‥」




烏野高校と練習試合をした時に3年生の主将の人とタメ口で喋っていたからてっきり三年生だと思っていた




後から聞いたら幼馴染だったらしいから花澄さんは俺と同じ2年生なんだけど‥クセが抜けなくてつい敬語で話してしまう




お兄さんの転勤で梟谷にやってきて

今はうちのマネージャーをしてくれている




初めて会った時から可愛くてびっくりしたけど


他校の俺らのサポートまでしてくれて
一生懸命でいい子だなって思ってた



叶わない恋だからって深く考えないようにしてたけど
まさかうちでマネージャーしてくれる事になるなんて



それからはずっと気持ちを伝える勇気もなく片想いをしてる




そして木兎さんも花澄さんに惚れている事は見ていたらすぐにわかった




『難しい顔してる‥』



気付いたらスキップしながら先を歩いていた花澄さんが俺の前にいてドキッとする





「びっくりした‥」




『ごめんねっ‥あのっ‥お散歩の場所ってここであってる‥?』





段々と辺りが暗くなり始めて
電灯がほとんどないこの通りはさらに暗い





「あってるあってる!怖かったら手繋いでていいぞ!」




ん!と自分の手を差し出す木兎さん




『あっ‥有難うございますっ‥』




木兎さんの手をぎゅっと握って




そのままもう片方の手は俺の手を握る





「っ?!」




小さな柔らかい手に心臓が大きく跳ねる




『ここって‥?』




しばらく3人で手を繋いで歩いていると既に廃校になった小学校がみえてくる




「夏といえば!!!肝試し!!!」



木兎さんが大声で話すと花澄さんが大きな目を見開いて驚いている




『肝試しですかっ?!私‥怖いかもしれませんっ‥』



さっきまであんなに楽しそうにしていたのに

今は怯えた顔をしているから可哀想になってくる





「花澄さんも怖がってますし‥やめときましょう?」




「やだ!!せっかくここまできたからいこーぜ!」




子供みたいに駄々を捏ねる木兎さん



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