第5章 澤村大地 剥き出しの嫉妬心
澤村side
「よく頑張ったな‥今日はお兄さんいないんだよな‥?俺の親には軽く事情話したから泊まっていってもいいか?1人にしたくないんだが‥」
柔らかい髪を優しく撫でるとギュッと俺の体に抱きついてくる
『うんっ‥ありがとう大地っ‥!!』
「とりあえず‥部屋行くか?」
階段を上がって花澄の部屋へと入った途端に服を引っ張られて屈むとそのまま口付けをされる
「花澄‥?どうした‥?」
うるりと潤んだ瞳で俺の事を見上げて途切れ途切れに話し出す
『っ‥キス‥したい‥それで‥触って欲しいの‥大地に‥』
「えっ?!さっきあんな事があったのに‥いいのか‥?」
思ってもいなかった言葉にびっくりしてじっと見つめると
そんな俺をじっと見据えてまたぽつりぽつりと話し出す
『さっきあんな事があったから‥だからっ‥大地に触ってほしい‥いっぱいキスして‥大地でいっぱいにしてほしいの‥お願い?』
ドクンと大きく心臓が跳ねる
「いい‥のか?出来るだけ優しくする‥けど‥途中で止まってやれないかもしれないから‥今日は‥」
やめておいた方が‥と言おうとするとそのまま床に押し倒されて
花澄が上に乗ったままキスをされる
『とまんなくていいっ‥最後までしてっ‥』
こんな状況なのに‥あまりの可愛さにドキッとして俺の欲の塊が反応して固くなる
「あんま煽んないでくれっ‥」
上に乗った花澄をくるっと反転させて次は俺が上に覆い被さる
本当はずっと他の男達に嫉妬していたから今すぐにでも抱きたくて仕方がなかった
あんなに可愛い姿を他の男に晒して
お前は俺のもんだって嫌と言うほど抱き潰してやりたかった
でもさすがに今日は‥と思っていたのに
『お願い‥大地‥えっちしたい‥』
「っ!俺だって‥したい‥」
小さな顎を掴んで性急に唇を奪う
恥ずかしがり屋な花澄だから自分からしたいなんて言ったこと無かったのに‥
「止めて欲しくなったら言いなさいよ‥無理だけはしないこと‥わかった‥?」
『分かったから早くっ‥大地が欲しいのっ‥』
こんな事を言われて喜ばない男がいるだろうか?